
豊富な執刀経験のある医師が、最新の治療機器を駆使して、的確な手術を行います。正確な手術を行うためには、ひとりひとりの眼と身体を丁寧に検査し、現状を十分に把握することが必要です。
同じ白内障でも、「前立腺のお薬を飲んでいるかどうか?」「眼の中の水分(房水)の出口である隅角が狭いかどうか?」などひとりひとり手術のリスクが違います。最新のテクノロジーを用いた診断機器で正確な診断を行い、リスクに備えた準備をして、手術に臨まなければいけません。すべては患者さんの人生を失明から守る。そのために全力で治療に当たります。
当院で行っている手術
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白内障手術はくないしょうしゅじゅつ
白内障手術は見る力が甦るとともに、屈折を選び直せることにより、新しいライフスタイルが始まるチャンスです。従来の単焦点眼レンズだけでなく複数の焦点を合わせられる「多焦点眼内レンズ」に期待が高まっています。
関連項目
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当院で行っている外科的薬物療法
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抗VEGF薬治療こうぶいいーじーえふやくちりょう
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)は、網膜の中心部に異常がおきるため、視力がしだいに低下してしまう病気で、抗VEGF阻害剤(抗血管新生薬)の注射薬による治療が可能になりました。
当院で導入している新しい手術技術
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レーザー白内障手術れーざーはくないしょうしゅじゅつ
レーザー白内障手術とは、白内障手術のデリケートな3つのパートをコンピューター制御されたフェムトセカンドレーザーに行わせることで計画通りの正確な操作を実現し、多焦点眼内レンズや乱視矯正用トーリック眼内レンズの機能を最大限発揮させるための新しい手術です。
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多焦点眼内レンズを用いた白内障手術たしょうてんがんないれんずをもちいたはくないしょうしゅじゅつ
多焦点眼内レンズは、遠くから近くまでピントが合う眼内レンズのことです。これを用いた白内障手術により不便な老眼を治療することができます。先進医療対象になっている多焦点眼内レンズと自由診療として使用できる多焦点眼内レンズがあります。
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眼内コンタクトレンズ(ICL)がんないコンタクトレンズ(アイシーエル)
眼内コンタクトレンズは、目の中にインプラントするコンタクトレンズのことです。ICL(インプランタブルコンタクトレンズ)、有水晶体眼内レンズ、あるいはフェイキックIOLと呼ばれることもあります。
レーシックのように角膜を削ることはありませんので、レンズを取り外せば元の目に戻せる安心感のある治療法です。
手術実績
2017年 (開院5月)~2021年2月 実績
手術内容 | 手術件数 | 手術内容 | 手術件数 |
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白内障手術 | 4,267件 (うち多焦点 1,163件 レーザー白内障手術 262件) |
緑内障手術 | 578件 |
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1,114件 |
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142件 |
外眼部手術 | 816件 |
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321件 |
抗VEGF薬治療 | 1,492件 | ||
合計 8,730件 |
2017年開院後、5月より手術を開始し、大勢の患者さんに手術を執刀させていただきました。
ご紹介いただいた先生方、ならびに関係各所には厚くお礼を申し上げます。
手術の流れ
当院で手術を行う場合、原則として、手術決定日を含めて2回来院が必要となります。
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1
第1回目(手術決定)
医師が症状を伺った後に診察を行います。視力検査や眼底検査など詳細な検査を行い、正確な診断に基づく手術適応を検討します。医師が手術の必要があると判断しましたら、その説明をさせていただきます。手術を希望されますと、ご都合を伺いながら手術までのスケジュールを決めます。手術決定後、手術までの流れや必要な検査・処置が説明されます。採血と心電図を行い、全身状態をチェックします。医師が必要と判断した場合は、かかりつけ医に診療情報提供書をお送りし連携します。
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2
第2回目(術前検査・診察)…およそ3週間前
角膜形状検査、光学的眼軸長測定、角膜内皮細胞撮影など、手術のために必要な検査を行います。手術説明を行います。ご家族の方も是非御一緒に来院ください。白内障手術の場合は、患者さんのライフスタイルとご希望を伺った上でお一人お一人に適した眼内レンズの選択を行います。看護師より術前術後の生活や点眼薬について説明させていただきます。同意書を提出したり、手術前の点眼薬を受け取ったりして、手術に備えます。
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3
手術当日
手術1~2時間前に来院いただき、術前の準備を行います。
- 点眼による瞳孔管理:白内障手術と硝子体手術は散瞳、緑内障手術は縮瞳します。麻酔薬の点眼も行います。
- 目の周囲の皮膚洗浄:目の周囲の皮膚をカリ石ケンで洗い清潔にします。
- 血圧チェック:血圧測定を行い、血圧が高い場合は血圧を下げるお薬を使用します。
手術が終了したら、帰ってからの注意点などが説明されます。
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4
手術翌日
手術により異なりますが、視力検査、眼圧検査、眼底検査など必要な検査の後に医師の診察があります。ここで問題なければ、間隔を空けながら経過を観察します。かかりつけ眼科での経過観察を受けていただく場合は、紹介状をお渡しします。
「白内障手術説明会」のご案内

はんがい眼科では、白内障手術をお受けになる患者さんのために、隔週の土曜日12時より当院3階ミーティングルームで、白内障手術に関する説明会を開催しています。ご家族と一緒に参加いただくことをお勧めしています。白内障手術を安全に行うために手術と術後の生活についての理解を深めましょう。
※現在は感染症予防のため説明会の開催を見送っております。手術が決定した患者様には個別にご案内しておりますのでご安心ください。
高額療養費制度について
詳しくは、厚生労働省のHPをご覧下さい。
- 高額療養費の還付については、1ヶ月分ごとの支払額の合計が対象になります。
- 高額医療費制度のため、両眼の手術は、同一月内に手術を受ける方が還付が増えることがあります。
- 生命保険による手術給付金特約および先進医療特約がある方は、給付金を受けることができる場合があります。詳しくは、ご契約されている生命保険会社にお問い合わせください。
選定療養について
国内で認可された多焦点眼内レンズは、2020年3月まで先進医療として扱われ、手術費用と眼内レンズは完全自費診療でした。2020年4月より、手術費用部分のみ保険が使用できる選定療養になります。選定療養とは社会保険に加入している患者さまが追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービスの一種です。 白内障手術における選定療養の位置付けとして、白内障手術費用は健康保険適用、多焦点眼内レンズ費用は自己負担となりました。
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術のイメージ(選定療養)

手術の内訳
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術費用 ( 多焦点眼内レンズの部分) |
自己負担 |
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多焦点眼内レンズを用いた白内障手術費用 ( 白内障手術の部分) |
保険適用 |
手術前後の診察・検査・薬代 | 保険適用 |