眼形成外来での治療
「涙が止まらない」「涙があふれて困る」原因はいくつかありますが、眼形成外来で治療できるのは
です。
結膜弛緩症は、白目(結膜)が加齢とともに緩んでくることにより、涙道の入口をふさいでしまい、涙があふれ出る病気です。
ゴロゴロする原因にもなります。点眼で症状が改善する場合もありますが、根本的に治療するには手術しかありません。
手術時間は片目で約20分、ゆるんだ結膜を一部切除します。
涙道閉塞は、涙道が詰まってしまい目から涙があふれてしまう病気です。
原因は様々で、抗がん剤なども原因になります。
シンクが詰まるとカビが生えやすいのと同じで、涙道閉塞によって「涙嚢炎」をきたす場合があり、放っておかないほうが良いです。
今のところ涙道閉塞を治療する点眼薬はなく、手術が必要です。
手術は
- 涙管チューブ挿入術
- 涙嚢鼻腔吻合術(DCR)
があります。
涙管チューブ挿入術は、内視鏡で閉塞した部分を開通させてから、
シリコンやポリウレタンでできたチューブを涙道に2~3カ月間入れておく治療です。
手術は片側約20分です。
涙道閉塞では、まずは涙管チューブ挿入術で治療を試みますが、長年涙道閉塞を患っていた場合は涙管チューブ挿入術では治らないため、涙嚢鼻腔吻合術が必要になります。
涙嚢鼻腔吻合術は、本来の涙道とは別の場所に穴を開け、バイパスを作る手術です。
約1時間30分ほどお時間をいただきますが、術後の経過は非常に良好です。
当院では気分を落ち着かせる薬を使いますので、眠っている間に手術は終わります。